心理学入門3 潜在意識と性格

人は生まれてすぐ様々な体験から、

潜在意識に情報を溜め込んでいきます。

性格はもともと、

生まれる前からDNAレベルで持っている資質と、

潜在意識から作られていきます。

 

資質とは例えば

 

●感覚が敏感すぎて夜泣きがひどい赤ちゃんと、

  夜泣きはほとんどない赤ちゃん

●よく動く子とあまり動かない子

●よくしゃべる子と無口な子

●よく食べる子とあまり食べない子

●天真爛漫な子と敏感で臆病な子

 

などです。

 

資質は潜在意識に情報を入れるときに、

自分の体験に対しての捉え方に影響してきます。

例えば

同じ体験をしても天真爛漫な子は何とも思わないけど、

敏感で臆病な子は怖くてしかたがない。

などです。

 

私の身近な例で言えば、

障がい者の姉は幼少期から養護学校に預けられ、

母は週に1回程度面会に行きました。

別れの時は泣いて駄々をこねますが、

母はおいていかなければいけません。

冷たく離れていく母を見て、

姉は「私は嫌われている?私はいらない子なの?」と

思っていたようです。

それだけが原因ではありませんが、大人になっても

自分は価値のない人間だと思っていました。

 

ある女性は幼少期から親が喧嘩ばかりでした。

夫婦喧嘩は小学生にはとても怖くて、

もしかしたら殺し合いの喧嘩になるのでは

と妄想し、自分も殺されるのではと

思うほど恐怖を感じていました。

 

特に父親がDVだと母親を守るために父親に

殺意を抱いたり、逆に弱いものには暴力で

言うことをきかせればいいんだと

学んでしまったり、様々な悪影響があります。

 

家庭が一番影響がありますが、

学校に行くようになれば、

友達や先生との関わりでも学んで、

潜在意識に溜め込んでいきます。

 

ある人は、両親に命の大切さを教えられ、

小さな虫でも命があると教えられました。

ある日、運動会ではだしで歩いていた時に、

アゲハ蝶の幼虫を踏んでしまいました。

自分の足に感じたムニュとした感覚と、

殺してしまったという罪悪感で

ショックを受けてしまいました。

親にも言えず、一人で抱え込んで、

最後には自分はダメな人間だとまで

思い込んでしまいました。

 

上記の例のような同じ体験をしても

平気な子もいますよね?

 人それぞれの感性の違いで様々な

思い込みを刷り込んでいきます。

このような潜在意識の刷り込みにより

性格と言われるものができていきます。

 

つまり、子供のころに作ったものなので

必ず正しいとは限らない、ベストな選択とは限らないと

いうことに気づいてほしいのです。

今から変えることも可能なのです。

 

~心理学入門4 トラウマ(思い込み)とフィルターへ~